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長期にわたって暮らせる住まいづくりは、まずは地盤・基礎から。
近鉄不動産は、建築にあたって全ての敷地の地盤強度や地質を入念にチェックします。地盤にどれぐらいの地耐力があるかを調査
万一、軟弱な地盤には適切な基礎補強を選択し、万全な施工を行います。
地盤が建物全体の重さに耐える強さ。建物が持つ重さ(自重)を知り、それをしっかり支える地盤形成が重要です。
●地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験(S.S.試験) 建物が配置される4隅と中央を調べ、場合によってはそれ以外の箇所も調査します。なぜなら、地層は必ずしも水平に均一な状態で続いているとは限りません。そこで、1箇所ではなく建物の4隅と中央、そして必要であれば他の箇所も調査していきます。
地盤調査の結果、軟弱な地盤でも、地質に応じた最適な方法で施工します。たとえば、表層地盤の改良の他、深層地盤まで改良する柱状改良や鋼管杭など、支持地盤の深さの程度に応じた補強を施し、万全の施工を行います。
近鉄不動産は、引っ張り力に強い鉄筋と、圧縮力に優れたコンクリートを組み合わせた「鉄筋コンクリート造ベタ基礎」を標準仕様。
網の目状にくんだ鉄筋の上から、コンクリートを流し込み、床下全面を固定。建物全体の重量が基礎全体に平均してかかるため、
不同沈下が起こりにくく、万一の地震により地盤が壊れても建物への影響を抑えます。
逆T字型のコンクリートを連続して地中に埋め込む布基礎。一般的によく用いられる構造ですが、これはベタ基礎と違って、建物を点で支えることになり、地盤に対しての荷重が不均等になって建物に、ゆがみなどを引き起こし、基礎にキレツが生じる可能性があります。一方、ベタ基礎は床全面にコンクリートを流し込むので建物の荷重が均一に盤にかかり、不同沈下を防ぐもっとも効果的な基礎構造といえます。
家の中で、もっとも湿気がたまりやすい床下空間。だから、床下換気口を設ける方法がとられます。しかし、換気不足や湿気のよどみが生じ、腐朽菌や白アリの繁殖しやすい環境をつくり、木部腐朽の原因となります。床下換気口をつくらず、床下空間を密閉して気密・断熱性を高める工法。湿気が入らないから木部の腐れを防いで住まいの耐久性を高めます。また地震による床下換気口のヒビ割れなど、破損の心配がありません。
面全体で確実に受け止める強い床と壁がつくる一体構造、 そして構造用金物が、確かな耐震性能を実証。
2階の構造用合板は、人や家具などの重さを支えるだけではありません。地震に対して、建物の強さを確実に機能するポイントが実は剛床性なのです。地震や台風により、横揺れすると、建物は水平方向の力(水平荷重)が加わり、変形しやすくなります。建物全体のねじれをくい止めるには、耐力壁と同様に、強靭な剛床がもっとも重要な役割を果たします。
受け材に剛床をビスでしっかり打ち付け、一体化することで変形しにくい頑丈な強さを発揮します。
建物外周部全面体に構造用面材を施工します。躯体を箱のようにすることで、外力に強い耐力壁を構成して強度を高める効果があります。耐力壁は、面全体でバランスよく力を受け止めるため、接合部への力の集中を緩和します。
天然木には大節、割れなどが強度に影響する欠点があります。また、材中にあって外観からは予測できないものもあります。構造用集成材は、それらの欠点を除いて積層することにより、乾燥収縮による気密性の劣化を防止し、強度の安定を保ちます。
木材は燃えますが、断面が大きくなると表面は焦げて炭化層ができ、酸素の供給が絶たれ燃えにくくなり、1000℃以上になっても炭化スピードは1分間に0.6mm〜0.8mm程度であるといわれています。
木材は建築材料として関西の気候風土に最も適しているといえます。断熱性に優れ、夏は涼しく冬は暖かく、湿度の高い梅雨時は水分の吸収してくれるなどの性能を高める特性を備えています。
木材の熱伝導率は鉄の200分の1、コンクリートの4分の1です。また、長さ3mの10cm角の柱1本分で、
一升瓶1本分の水分を出し入れできる調湿能力を備え、結露による耐久性の低下を防ぐ効果があります。
約15万棟もの住宅が全・半壊し、甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災。最大震度7、マグニチュード7.2、最大地盤加速度818ガルを記録した未曾有の大震災でも、「きんてつの家」は、その優れた耐震性能を実証しました。当時、被害地域の「きんてつの家」は約600棟。しかし、倒壊棟数は1棟もなく、被害を受けた家屋のほとんどが軽微な補修で済みました。いつどこで起こるかを正確に予測できない地震だからこそ、地震対策は住まいづくりに欠かせない重要なポイントです。近鉄不動産は、不意に起こる地震にも耐え抜く住まいをお届けしています。将来にわたって、安心して暮らしていただくために。
日々を快適に、そして安心できる暮らしを追求した住まいづくり。
3m離れた木造住宅の隣家から出火した場合、外壁の表面は約830℃の高温にさらされます。外壁は、外部から火の手が迫っても、外壁内側の表面温度が木材着火温度(260℃)まで上昇しにくい防火構造になっています。
万一、室内で火災が発生した場合、火の燃え広がる時間が遅ければ、避難しやすく火災の被害を軽減することが可能です。近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地では「省令準耐火構造」の認定を受けています。
天井や室内壁面の下地に不燃材の強化石膏ボード(12.5㎜)を張り付け、天井裏にはグラスウールを施工。さらに、空気層となる壁内にファイヤーストップ材を充填。火の侵入経路を遮断して、隣室や上階への延焼を防止します。
「省令準耐火構造(日本木造住宅産業協会仕様)」の建物は、木造軸組工法による設計の自由度を確保しつつ、防耐火性能をも備えた木造住宅です。住宅の火災保険や地震保険の保険料率は、建物の建築地域や構造等により設定されますが、2010年1月にその構造等級(区分)が見直され、「省令準耐火構造」の建物は火災保険・地震保険の保険料が通常の木造住宅に比べて半分程度と大幅な軽減が可能となっています。
外気の温度や湿度の影響を受けにくくするため、床下空間を密閉します。断熱材が基礎コンクリートから伝わる外気の熱を遮断して、床下空間を室内とほぼ同じ温熱環境に保ちます。
計画換気システムは、居室やリビングに外部からの新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出。綿密に空気の流れが考えられたシステムで、整った空気環境をつくり、健やかな生活空間を実現します。
近年の住宅は気密性が高い反面、自然換気だけでは充分な換気ができないデメリットが。24時間換気システムなら、2時間に1回のペースで住まい全体の空気を入れ換えるので、常にさわやかな空気環境を保ちます。